キャンセルについて
スト5シリーズに限らず、格闘ゲームの基本の一つ「キャンセル」について解説したい。
スポンサーリンク
基本:キャンセルとは
「何らかの行動の硬直時間を、より優先度の高い行動で上書きして、連続で次の行動につなげること」
である。
以下、もっとも一般的な2つの例を持って説明する。
必殺技キャンセル
リュウで「しゃがみ中キック」を打つとする。(「判定/発生/持続/硬直」のおさらい)
そうすると以下の順にリュウが動く。
①プレイヤ しゃがみ中キック(以下「中足」とする)を入力
②ゲーム 中足の入力を受付
③リュウ 中足を蹴り始める
(まだ攻撃判定は出ていない) →発生
④リュウ 中足の攻撃判定が発生
(この時攻撃判定の範囲に相手がいれば、キックが当たる) →持続
⑤リュウ 中足を戻し始める
(キックを戻し終えるまで、次の行動は出来ない) →硬直開始
⑥リュウ 中足を戻し終える
(キックを戻し終えたので、次の行動ができる) →硬直終了
次に、同じくリュウで「しゃがみ中キック」「波動拳」と打ちたいとする。
①プレイヤ しゃがみ中キック(以下「中足」とする)を入力
②ゲーム 中足の入力を受付
③リュウ 中足を蹴り始める
(まだ攻撃判定は出ていない) →発生
④リュウ 中足の攻撃判定が発生
(この時攻撃判定の範囲に相手がいれば、キックが当たる) →持続
⑤リュウ 中足を戻し始める
(キックを戻し終えるまで、次の行動は出来ない) →硬直開始
⑥リュウ 中足を戻し終える
(キックを戻し終えたので、次の行動ができる) →硬直終了
⑦プレイヤ 波動拳を入力
⑧ゲーム 波動拳の入力を受付
この場合、「しゃがみ中キック」「波動拳」は連続ヒットしない。が、必殺技キャンセルを使うと連続ヒットする。(しゃがみ中キックが当たっていれば、波動拳が確実にヒットする。)
必殺技キャンセルのやり方
「しゃがみ中キックを入力した後、すぐに波動拳を入力する。」
上の例で言うと、②から⑤の間(実際は③から⑤の間)に波動拳を入力する。
すると以下のようになる。
①プレイヤ しゃがみ中キック(以下「中足」とする)を入力
②プレイヤ 波動拳を入力開始
(コマンド技の入力なので、一瞬では不可能)
③ゲーム 中足の入力を受付
④リュウ 中足を蹴り始める →中足の発生
⑤プレイヤ 波動拳の入力終了
⑥ゲーム 波動拳の入力を受付
⑦リュウ 中足の攻撃判定が発生 →中足の持続
⑧リュウ 中足が相手に当たった瞬間、中足の持続移行の行動をすべて取りやめ(キャンセル!)、波動拳を打ち始める →波動拳の発生
必殺技キャンセルの練習の仕方
以上が必殺技キャンセルの原理である。難しく書いてしまったが、実際にやるのはすごく簡単で、「『中足 > 波動拳』と素早く入力する」これだけでいい。
一つ一つのコマンドを正確に練習し、持続~硬直モーション(中足が当たってから、戻し終えるまでのモーション)が、不自然にキャンセルされて波動拳を打ち始めたら成功だ。
通常技によっては必殺技キャンセル不可の技も多いので、何でも必殺技でキャンセルできるわけではない。そのため、自キャラのどの技がキャンセル可能かは覚える必要がある。
連打キャンセル
初心者が必ずやる「弱攻撃連打」がこれ。初心者が多用するしダメージは低いのだが、状況次第では上級者でも普通に使うので、これも解説しておく。
たとえば、リュウで「しゃがみ弱キック」を2発連続で打つとする。
そうすると以下の順にリュウが動く。
①プレイヤ しゃがみ弱キック(以下「小足1」とする)を入力
②プレイヤ しゃがみ弱キック(これを「小足2」)とする)を入力
③ゲーム 小足1の入力を受付
④リュウ 小足1を蹴り始める →小足1の発生
⑤ゲーム 小足2の入力を受付
⑥リュウ 小足1の攻撃判定が発生 →小足1の持続
⑦リュウ 小足1が相手に当たった瞬間、小足1の持続移行の行動をすべて取りやめ(キャンセル!)、小足2を打ち始める →小足2の発生
⑧リュウ 小足2の攻撃判定が発生 →小足2の持続・ヒット
⑨リュウ 小足2を戻し始める →小足2の硬直開始
⑩リュウ 小足2を戻し終える →小足2の硬直終了
格闘ゲームは「なんとかキャンセル」がいっぱい
他にも、「●●キャンセル」という用語を聞く事になると思うが、基本的な理屈は上記の通り「何らかの行動の硬直時間を、優先度の高い行動(上の●●に当たる行動)で上書きして、連続で●●につなげる」という事に変わりはない。
また、ゲームの仕様として「××は●●でキャンセル出来る/出来ない」というものが決まっているので、新しいゲーム(時にはキャラクタ)をやるときには、ゲームの仕様を確認する事をオススメする。
「格闘ゲームを始めたい」という人にまず始めに覚えてほしいテクニックなので、ちょっと長めに説明してみました。わかりづらかったらごめんな > 上手い人はみんなやってるので、頑張って練習してほしい。(丁寧語キャンセルタメ口激励)
スポンサーリンク